はたらけど はたらけど… ~時々迷々「働かざる者」(5月2日)

今週金曜日(5月2日)の『時々迷々』は「働かざる者」。

あこがれのマリアちゃんはお金持ちのお嬢様。マリアちゃんの誕生パーティーに招待されたソウスケは高価なプレゼントを買うために家の手伝いをしてお金を稼ごうとしますが、なかなかたまりません。焦るソウスケはお父さんの財布からこっそりとお金を…

上司に怒られるお父さんの様子や最後の展開など、「そんな一昔前のマンガみたいなの、現実には…」と思うものの、「でも似たようなことは結構あるよなぁ」と身につまされたり、「こうなってほしいな」と素直に感じさせてくれる脚本・演出の絶妙さが良いです。

小学生役のみなさんによる会社のシーンは面白くもちょっと悲哀がただよい秀逸。溝呂木世蘭さん演じるマリアの屈託のなさもかわいらしくてステキですね。

それにしてもマリアちゃん、野球の試合中、しかもホームベース目指してダッシュしている人に招待状を渡しに出てくるのは…(笑)

☆時々迷々「働かざる者」(2014年度 第4回)
【放送スケジュール】
2014年5月2日(金) 9:35~9:50 Eテレ
【出演】
片桐はいり(時々迷々)、谷村拓哉(ソウスケ)、相澤大翔(タカシ)、溝呂木世蘭(マリア)、新井海人(ナルヤ)、勝村政信(ソウスケの父)、平井奈津子(ソウスケの母) ほか

時々迷々~2014年度第1回は「カンペキ教室」

Eテレ学校向け放送の中でも独特の魅力を持つ『時々迷々』。小学校3・4年生向けの道徳教材ではありますが、片桐はいりさん扮する“時々迷々”の「迷ってる?」という問いかけに、大人でも思わず「自分だったら…」と考えてしまうことも度々ではないでしょうか。

2009年度に始まり2011年度まで3年間にわたって様々なタイプのエピソードを送り出した後、2012・13年度には新作こそなかったものの、過去の作品をセレクトする形で放送され続けました。今年度もまた過去作の再放送という形で継続となりましたが、これもその完成度の高さゆえでしょう。

さて、2014年度の最初の放送、第1回は『カンペキ教室』(脚本・鈴木卓爾)です。新学期、学級委員に自ら立候補したミエコは「カッコいい」クラスを作ろうと張り切りますが、なかなか上手くいきません。テレビでクラス紹介のビデオを募集していることを知り、中心となって制作を始めるミエコ。しかしミエコが進める作り物のようなクラスのビデオ撮影に、やがてクラスメートたちは…

時々迷々の初年度、2009年の第1回に放送されたのがこの『カンペキ教室』。新しい仲間たちとともに新しいクラスを作っていく、そのスタートにふさわしいお話といえるでしょう。

【放送スケジュール】
2014年4月11日(金) 9:35~9:50 Eテレ

【出演】
片桐はいり(時々迷々)、杉山彦々(担任・萩先生)平岡映美(ミエコ)、小林華子(佳子)、川口瑛将(哲多)、楠井博士(ミエコの兄) ほか

12月13日の「時々迷々」は『お姉ちゃんとよばないで』

12月13日(金)、2学期最後の「時々迷々」は『お姉ちゃんとよばないで』。2010年度の作品です。(2011年1月12/14/19/21日に放送。)

お菓子作りが得意なタマ子。いつも妹・ムギ子やその友達のためにおやつを作ってあげています。けれどムギ子の要求がだんだんエスカレートし、タマ子は負担を感じるように。ある日、パーティーのメニューのことで「もっとすごいものを作って!ねぇ、お姉ちゃん!」と詰め寄るムギ子に対し、ついに感情を抑えきれなくなり「お姉ちゃんってよばないで!」と言い残して家を飛び出してしまいました。母の姉であるおばさんのところを訪れるタマ子。お菓子を作ってあげるのはもうやめようかと迷うタマ子の前に迷々が現れ…

妹をかわいく思い、一生懸命お菓子を作ってあげるタマ子。ちょっとワガママなところもあるけど、実はお姉ちゃんが大好きで自慢に思っているムギ子。この2人を永野芽郁さんと高瀬岬さんが好演しています。永野さんが1999年9月生まれ、高瀬さんが1999年1月生まれですから、実際には妹役の高瀬さんの方が1学年上ということになりますが、姉妹の姿がとても自然で、見終わったあと微笑ましくさわやかな感じを残してくれるステキな作品に仕上がっています。

脚本の唯野未歩子さんは、「時々迷々」では『お姉ちゃんとよばないで』以外に2009年度の『大好きな絵本』と『最後のウソ』2作品を手がけています。(ただし『最後のウソ』は公式サイトの「放送一覧」から削除されています。)

【放送スケジュール】
12月13日(金) 9:25~9:40
【出演】
片桐はいり(時々迷々)、永野芽郁(タマ子)、高瀬岬(ムギ子)、猫田直(母)、大島明美(母の姉) 他