こどもにんぎょう劇場・おはなしのくに~「パンをふんだ娘」など3作品を7/25にアンコール放送

 『こどもにんぎょう劇場』『おはなしのくに』から3作品、「パンをふんだ娘」「いらない王様」「どんぐりと山猫」が、お願い!編集長へのリクエストに応えてアンコール放送されます。7月25日(土) 午後4時から、Eテレでの放送です。

印象深い3つのお話

 『こどもにんぎょう劇場』は1990年4月から2011年3月まで放送された人形劇番組、『おはなしのくに』は同じく1990年から始まり現在も放送中の朗読を中心とする読み聞かせの番組です。
 この2つの番組について不思議と記憶に残っている回がある――という方は意外と多いのではないでしょうか。どちらの番組も取り上げるお話が古今内外の名作なだけに、ストーリー自体は他で聞く機会もありますが、映像、語り方、あるいは音楽といったものが強く印象に残り、折にふれてよみがえってくるのかもしれません。そうした点がまた『こどもにんぎょう劇場』や『おはなしのくに』の魅力の一つとも言えるでしょう。
 今回取り上げられる3作品についても、ご覧になると「ああ、これだったのか」という風に思い出されるかもしれません。

パンをふんだ娘 1話・2話 ~こどもにんぎょう劇場(1993年)
 アンデルセン童話。水溜りを渡るためにパンを踏み台にしようとした娘インゲルはそのまま水溜りに吸い込まれて……。
 人の罪と救済というストーリーを持つこの作品、『こどもにんぎょう劇場』では影絵人形劇として放送されました。水溜りに落ちていくインゲルのシーン、そして「パンをふんだ娘」と歌い出される歌があまりにも印象的です。

いらない王様 ~おはなしのくに(1996年)
 語り・杜けあきさん、音楽は谷山浩子さんと石井AQさん。身勝手で横暴な振る舞い故に国を追われた王様とただ一人彼に付き従った道化師の物語。
 ぜひ見ていただきたい一作です。このお話については、私が調べた範囲では詳しいことが分かりませんでした。インターネット上の情報を総合すると、

・作者は「新美健」さん
・パソコン通信時代にniftyの文章工房フォーラムFBKOBOで「おはなしのくに」の原作として公募され採用されたもの

ということですが、これも確証があるものではありません。もし詳しい事情をご存知の方、情報の誤りなどにお気づきの方がいらっしゃいましたら、コメントをお寄せいただけると幸いです。

どんぐりと山猫 ~おはなしのくに(2010年)
 ある日一郎のもとに山猫から届いた一通のハガキ。面倒な裁判があるので来てほしいとのことですが……。
 宮沢賢治原作。本でお読みになった方も多いでしょう。通常のスタジオ収録ではなく、語り手の成河(ソンハ)さんが屋外へ出かけて撮影が行われています。

【放送スケジュール】
 2015年 7月25日(土) 16:00~17:00 Eテレ

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